女性の目から見た相続

相続 遺言

その3 妻の立場から

相続 遺言 家系図」

 Eさんは75歳。3人の子供に恵まれ、長女と二女は近所で所帯を持ち、50歳の跡取りの長男は海外赴任が永く、現在も東京で家族3人で暮らしており、Eさんは気ままにご主人と暮らしていました。

 

 近所に住む長女も二女も、気兼ねなく実家を訪れ、孫と食事を共にすることも度々で、社会人になった孫は「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう」と敬老の日にはプレゼントを持ってきてくれていました。

 

 2歳離れた夫は健康でしたが、ある日突然、あっけなく亡くなってしまいました。夫は跡取りであったため、先代から引継いだ市街化の300坪の自宅の敷地と近隣の100坪ほどの市街化の土地を所有し、近隣地は青空駐車場として貸しています。サラリーマンだった夫は定年まで勤め上げ、それなりの蓄えもありました。

 あわただしく葬儀を済ませ、葬儀費用の請求が来たため銀行に引出しに行ったところ「ご主人の口座は亡くなられたため凍結され、引き出しはできません」といわれびっくり。預金の引き出しをするには相続手続きが必要と説明を受けたため、自身の預金や香典でなんとか工面し支払いを済ませました。その後、子どもたちと相続をすることになったEさんでしたが、司法書士業の親戚がいたため一緒に相談にのってもらっていました。

 

 ところが、東京の長男と話し合う機会が少なく、そうこうしているうちに、長女と次女が「弟は跡取りで家を継ぐから、私たちは駐車場の土地を二人でもらいたい」と言ってきました。長男はあまり欲も無く「それでいいよ」ということになり、結局、自宅家・敷地と預金等の財産はEさんが相続、長女と二女はそれぞれ相続税を支払って駐車場の土地を相続しました。

 

 E さんは、相続した預貯金と遺族年金で暮らしには不自由しませんが、長男がいつ戻ってきてくれるのか、お嫁さんとうまくやっていけるのかと予測のつかない将来が不安になってきました。

 

遺言について

 遺言は、最終章にありますが、遺言者自身の意思で誰に相続を与えるか書き記したものです。

 Eさんの場合、長男夫婦と一度ゆっくり話し合いの場を持ち、E さんが相続した自宅の家・敷地及びその他すべての財産を長男に相続されるという内容の遺言を作成し、その遺言の所在を長男夫婦に話しておくと良いでしょう。

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