女性の目から見た相続

相続 遺言

その4 嫁の立場から

相続 遺言 家系図

【跡取りの家に嫁いだ嫁】
 Cさんは55歳。二十歳で3人兄弟の長男の家に嫁ぎ早や35年。夫は昨年定年退職をし、現在は再雇用でサラリーマン時代と同じように家を留守にするため、義父の面倒は一人で看てきました。

 義父は物忘れがひどく、要介護4の認定を受けており、目が離せません。義母は、10年ほど前に既に他界していました。

 義父は病気を患い、自宅で1年程寝たきりが続いた後亡くなりましたが、その間の看病は大変でした。

 跡取りの嫁としては、世間も親の面倒を看るのが当然と考え、弟たちも仕事が忙しいと言って、ほとんど実家に顔を出しませんでした。

 

 義父の財産は、土地は自宅の敷地が100坪と、人に預けている農地が2反(600坪)ほどです。預金は3ねんほど前に市の収用で手放した土地代金5千万円がほぞ手付かずで残っていました。

 弟たちと相続の話し合いの場が持たれ、何と、弟たちが預金を2千万円ずつ要求してきたのです。これにはCさんの夫も開いた口がふさがりません。永い間両親、とりわけ父親の面倒を看てきたのは妻であるCさんなのです。その上、生活費は父親がわずかな年金収入しかなかったため、夫の給料で賄っていました。それなのに、弟たちは、農地には触れずに現金を相続させてくれと言ってきました。

 弟たちの言い分は「子どもが3人で法定相続分は一人が3分の1。自宅の敷地と農地は兄さんが相続すると、預金を僕たちが2千万円ずつ相続すれば、多少僕たちが少ないけど、ほぼ平等になるよね」。

 結局、弟たちの言い分どおりに遺産分割協議書を作成し、預金の解約手続きを済ませ、それぞれの口座に現金を振り込んだ後は、弟たちとも疎遠になってしまいました。

 

 C さんはというと、養子縁組もしていなかったため、話し合いに加わることは全くありませんでした。

養子縁組について

 相続税対策の一つに養子縁組があります。養子の人数に制限はありませんが、相続税の計算上法定相続人に含める人数は、実子がいる場合は1人、いない場合は2人です。相続人を増やす事が①基礎控除が増え②生命保険金や死亡退職金の非課税枠が大きくなる、というメリットがあります。

 もし、C さんが養子縁組をしていれば、子どもとして相続の話し合いに加わることができ、財産を相続することもできました。他方、夫の兄弟の立場からみるとそれぞれの相続分が少なくなります。

 したがって養子縁組は親族で話し合うことをお勧めします。

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